2012年10月18日木曜日

SBK:二気筒と四気筒のハンデは?


 

現在、SBKのルールでは
 二気筒は1200ccまで
 四気筒は1000ccまで
と、二気筒にやや有利なレギュレーションになっている。

SBKに参加可能なバイクの排気量については、当初の
 二気筒は1000ccまで
 四気筒は750ccまで
では、明らかに二気筒に有利だとして幾度かの改正が行われ
Ducati1098の登場前は二気筒、四気筒ともに1000ccまでで
その代り二気筒は重量でハンディキャップが与えられていた。

これを現在の二気筒1200ccまで、とする際には
非常に多くの議論(いや、むしろ非難合戦といった方が良い?)
が行われ、二気筒は吸気制限をすること、また重量についても
成績を見ながら最大6kgまで増加させる、ということで
一件落着となった経緯がある。その結果、
2012年のレギュレーションでは
 四気筒:165kg以上
 二気筒:171kg以上
となっていた。

このたび発表された2013年のレギュレーションによると
二気筒の6kgの重量ハンディキャップは廃止され
四気筒、二気筒ともに165kgということになった。
しかも、これでも不十分な場合は、吸気制限を見直すこともあるという。

この動きについては、ビアッジが以前から公然と反対を唱えており、
「すでに十分な戦闘力がある二気筒を、なぜこれ以上優遇するのか?」
と繰り返し批判している。

自分は、Ducati乗りであるし、ビアッジは好きではないが、
しかし、この件についてはビアッジが正しいと思わざるを得ない。

四気筒が高回転まで回さないとパワーが出ないのに対し
1200cc二気筒のバイクはそれだけトルクが分厚い。
回さなくても力が出るので、燃費はそれだけ良い。
回さない分だけ、トラクションにも好影響である。

チェカが不振であった今年度でさえも、
ストレートエンドでの伸びのなさを補って
なおかつトップでチェッカーを受けたレースは数多い。

どうもSBKにおいては、「Ducati=読売巨人軍」
という図式が成立してしまっている気がしなくもない。
読売巨人軍が常勝でないとダメなのと同様、
SBKもDucatiは無敵でないとダメなのかもしれない。

写真は以下から
http://www.twowheelsblog.com/post/18823/world-superbike-gets-new-rules-for-2013#continua

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