ドルナと、メーカーとの間で、コントロールECUを巡る議論は
現在のところ、平行線をたどったままである。
ドルナに言わせると、現在のように、
勝てるマシンに乗ったライダーでないとレースに勝てない、
という状況を打破し、誰でも勝てるレースにする、
ということだが、このドルナの主張はいささかおかしい。
ドルナの言うとおり「公平」な状況に置いたはずのMoto2では、
マルケス、エスパルガロ、イアンノーネ、ルティ以外に優勝者がいない。
しかも、ルティが勝ったのは雨のフランスのみなので、
実質的には3人だけが、「勝てるライダー」だったことになる。
Moto2が「誰が勝つかわからない」状況だったのは、
開催1年目に限られていたわけだ。
今年初となったMoto3では、新カテゴリー初年ゆえに
7人の優勝が出ているとはいえ、
コルテセ、ヴィニャーレス、サロムが14戦中10勝を挙げており、
次第に勝てるライダーが限られ始めている。
つまり現在のMotoGPで優勝者が3人に限られているというのは
下位カテゴリーを見る限り、まったく正常なのである。
そもそも、ペドロサ、ロレンソ、ストーナーに勝てる可能性のあるライダーは
来年ヤマハに復帰するロッシを除くと、ほとんどいないのは
誰の目から見ても明らかである。
すなわち、誰が勝つかわからないレースにするには
これら一流ライダーにハンディキャップを負わせるしかなく
マシンに細工をしても、何の解決にもならないのである。
現在の進歩したマシンのセッティングをきちんと出し、
そして1レースの間、完璧に操ることのできる人間は限られている。
ドルナのCEO、エスペレータは、いろいろおかしなことばかりする。
それは、以下のブログでも指摘した通り。
↓ ↓ ↓
自分はバーニー・エクレストンを全く評価していない
コントロールECUにしても、他の急なルール改正にしても、
彼の個人口座の金額となんらかの関係があるのでは?
と、ついつい邪推しそうになる。
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