2011年7月11日月曜日

Ducatiにかかる重圧



バレンティーノ・ロッシが
Ducatiの1000ccマシンは他のメーカーの800ccより遅い
と発言したことで、Ducatiが窮地に立たされている。

ロッシとしては、マスメディアを通じて
チームに危機感を与え、開発促進に繋げるつもりだろうが、
Ducatiのマシン作りの基本コンセプトが違うのだから
いくら開発に注力させても、
ロッシの望むマシンができるとは思えない。

そもそも、Ducatiはオールイタリアンにこだわりすぎている。
2007年にしても、本当はメランドリを採りたかったのに
ホンダのガードが固いので、翌年までのつなぎとして
速いけどよく転ぶストーナーを採用。

翌年、転倒ばかりのストーナーを切って
めでたくメランドリを獲得・・・のはずが
ストーナーはチャンピオンをとってしまうは、
メランドリは全くDucatiに馴染めずにチームを去るは、
Ducatiの目論見は完全に狂ってしまった。

こうなれば、唯一Ducatiを乗りこなした男
ストーナーを大事にすればよいのに
待遇改善を求めるストーナーの要求を無視し、
逆にストーナーに愛想をつかされてしまう。

Ducatiとしては、ストーナーなどいなくても
生きる伝説のロッシが来れば全て解決
と思っていたフシがあり、ロッシとの契約金のため
SBKチームの解散にまで踏み切ったとも言われている。

このイタリア人身びいきはDucatiに限らない。
かつて、坂田選手がアプリリアワークスチームで
GP125のチャンピオンを取った翌年、
坂田選手へのインタビュー番組で
「自分より○○選手(イタリア人選手)が
優遇されているので、いろいろ不便なことが多い。」
と語っていたことがある。

チャンピオンよりもイタリア人選手を優遇する、
この姿は日本メーカーには見られない。
ホンダがストーナーやペドロサよりも
青山選手を優遇している様子はないし
ヤマハに至っては、ノリックが去ってから
日本人選手を採用することさえしていない。

坂田選手はアプリリアを飛び出さなかったが
ストーナーは、結局ホンダに移籍した。

その結果は、今、我々が見ている通りである。

Ducati GP11.1 and GP12 get more testing
http://www.twowheelsblog.com/post/6722/ducati-gp111-and-gp12-get-more-testing

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