2011年7月4日月曜日

ステファン・ブラドル



現在、Moto2でランキングトップを走るステファン・ブラドルだが、
彼のこれまでの経歴を見ると、必ずしも華々しいとは言えないことが分かる。

2005年にドイツGP125でチャンピオンを獲得し、
翌年世界GPにフル参戦するが、
右足首を骨折し、また成績不振もあって解雇。
一時スペイン選手権を走っていたこともある。

2008年は地元ドイツのキーファー・レーシングに移籍し、
2勝を挙げ、ランキング4位になるが、翌年は表彰台すら無し。

だが、2010年、チームキーファーがMoto2に参戦することとなり、
そのライダーとしてブラドルを指名したことから
彼の運命が変わり始める。

2010年の最初のうちこそ、平凡な成績に終わったものの
尻あがりに調子を上げ、第17戦ポルトガルGPで初優勝を遂げた。
その後のシーズンオフのテストの好調、
2011年の快進撃はご存知の通り。

ここ何戦かは、マルケスの急成長に
多少話題をさらわれがちではあるが、
ランキングでは2位を52ポイント離して
断トツでトップを独走。

今は亡き富沢選手もそうだったが、
必ずしも125ccで大活躍していなくても
Moto2で花開く才能もある。

来年、最高峰のプレミアクラスはMoto1と改称し
参加台数も増えると予想されることから
ブラドルは、マルケスと共に、
ステップアップの最有力候補であると考えられる。

今後のブラドルの成長を見守ろう。

0 件のコメント: