2021年9月18日土曜日

グリースについて一般論

https://qr.paps.jp/V5Mad

昨日、グリースの話題を取り上げたので
今日は一般論を・・・

普通のオイルは液体である。
液体なので、流れ落ちてしまう。
 
それじゃまずいので
グリースのように半固体の
潤滑剤が開発されました。
 
グリースというのは
普通のオイルに増ちょう剤を混ぜて
半固体状にしたもので、
オイルと増ちょう剤の種類によって
様々なグリースが存在します。
 
専門的な話はオイラにも分からないので
一般論から話をすると
グリースはちょう度番号によって
類別されています。
 
列挙すると000号、00号、0号、1号、2号
3号、4号、5号、6号。
 
これはグリースの固さを示していて
000号が一番ゆるゆるで、
6号が一番カチンコチン。
 
一般にホームセンターなどで
手に入るものは1号と2号ぐらい。
 
000号や6号は特殊用途なので
あまり気にする必要はありません。
 
増ちょう剤の種類はいろいろですが
最も一般的なのはリチウム石鹸型。
 
増ちょう剤の種類によって
グリースの性能も変わってきます。
 
リチウムグリースが一般的になったのは
耐水性と耐熱性を兼ね備えているからで
最も汎用的に使用することができるからです。
 
一方、混ぜられるオイルは
一般のエンジンオイルと同じで
鉱物油とか、合成油とか
エステル油とかがあります。
 
合成系グリースでは、リチウムの代わりに
ジウレア系増ちょう剤がよく使われます。
 
耐熱性がリチウムより高い・・・らしい。
が、高温で固くなるのが玉にキズなので
一般のグリースはやはりリチウム。
 
高温下で長寿命を求められる部位では
合成油系グリースが使われます。
 
まあこのあたりは
エンジンオイルと同じですが、
合成系グリースが使われるのは
密封軸受などの追加給脂ができない所
なので、日常的にオイラたちが使うのは
鉱物油+リチウムグリースで充分。
 
またエステル油はエンジン油では高性能ですが
耐油性、耐水性に劣っているため、
グリースでは汎用性に欠けます。
 
「エステル油使用!」なんて
言葉に騙されないように・・・
 
また、グリースは、エンジンオイルと比べ
貯蔵されている間の劣化が早いので、
安いから買いだめ!なんてことをしていると
使うときには新品に比べて濃色になり、
臭いが鼻にツンとくるようになります。
また表面に油が多量に浮いているものも要注意です。
 
こういうグリースは、もったいないけど
使うのはやめたほうが良いです。
 

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