自動運転の研究は、
軍事が先行して始まっています。
戦闘機の性能が向上し、
旋回運動におけるGが増えているのに
生身の人間が耐えられるのは9Gまで。
そのため、技術的には
もっと俊敏な動きが可能になっても、
人間の限界以上のことができません。
無人戦闘機なら、その制限を取り払い
より性能の限界まで迫ることができますし、
コクピットの空間分だけ、
小型化もできます。
また、パイロットの教育は
非常に多額の費用と時間が掛かりますが、
無人戦闘機機なら、この費用はタダ。
工場から出てきた戦闘機は
そのまま前線に送られて
すぐに活躍できるわけです。
こういう動きは、これが初めてではなく
たとえば、鉄砲が広まったのも
弓より威力があったから
・・・・・ではありません。
登場直後の鉄砲の威力は
そこまで大したことはなく
ヘタすると弓の方が射程も殺傷力も上
とまで言われていました。
しかし、弓の名手を育てるには3年もかかる
と言われたのに対し、鉄砲なら
3週間の訓練で使い物になります。
この差は、とんでもなく大きいです。
そして、3つ目の理由ですが、
旧日本軍を除く大半の軍隊は
撃墜され、敵地にパラシュート降下した
味方のパイロットを救うため
救出作戦のための部隊を編成し
困難な作戦を行っていますが
無人機なら、これが不要。
とはいえ、まだ人間を超える
プログラムは作れていないままで、
有人戦闘機は今も姿を消していません。
道路を走る四輪の場合、
ポールフレールが1960年代に執筆した
「ハイスピード・ドライビング」で
ほぼ、全ての理論が出尽くしており
運転者の荷重移動もないことから
すでにかなりの高精度の
ロボット・プログラムが出来ています。
少し前に読んだ記事によると、
雑誌のライターとサーキットで勝負して
僅差で負けるくらいのレベルには
到達しているとのこと。
http://goo.gl/3ISsrn
その四輪では、いよいよ無人運転車両のレースが
今年の秋から始まるようです。
名称はROBORACE。
人間が乗りこまないので
空力的な制約が少ないため、
場合によると、有人レースカーの
ラップライムを上回るのも
そう遠い将来ではないかもしれません。
バイクの場合は、
まだそこまで到達してませんが
無人戦闘機が空を飛ぶ頃には
無人バイクレースが可能になっているのかも。
とはいえ、それって面白いのか??
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