燃費や排ガス規制のせいで、ほぼ絶滅してしまった
バイク用2stエンジンの本なんか
今さら手に入れてどうしようっての?
ということかもしれません。
オイラたちは70年代にヤマハやスズキの2stが
MVアグスタやホンダの4stをコテンパンに叩きのめし
4stバイクをGPの世界から駆逐してしまったのを
目で見て知っていますので、
2st=スポーツエンジンという意識が強いですが、
実は誕生からずっと、2stエンジンというのは
簡便な代用エンジンで、まともなエンジニアが
相手にするものではない、と思われてきました。
オイラも、機械工学科を出て
自動車メーカーに就職したエンジニアに
ロータリーバルブとかリードバルブとか言った時に
「宇宙語を聞いているとしか思えない」
という顔をされて、何なんだ、こいつらは!
と思った過去があります。
そういう意味では、70年代のヤマハとスズキの活躍は
まさに奇跡と言ってもよい現象だったわけです。
この本、ホンダの技術者へのインタビューを中心に
2stエンジンの技術的な解説を行っており
「なんでヤマハとスズキに話を聞きにいかなかったんだ!」
と、文句を言いたくなる部分はありますが
2stエンジンを包括的に解説しているという意味では
かなり貴重な部類に属するといえます。
今では古本でしか手に入りません。
2stの技術は、もはや消えかかっており
もう手に入ることもないでしょう。
2 件のコメント:
はじめまして。持っています。
この本は、2ストのバイブルだし、ポートと
チャンバーでおよそ性能が決まると思います。
実は、400Γを持っていて参考にしてます。
コメントありがとうございます。
400Γに限らず、2stバイクは
どんどん貴重な存在になりつつありますね。
オイラの持ってるのはYSR80ですが
お互い、長く乗りたいですね。
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