2011年9月18日日曜日
MotoGP:カーボンとかアルミとか、そんなものは関係ない
新型シャシを次々に投入する今年度のDucatiだが、
Ducatiのシャシは、エンジンを構造材の一部として
使用することを特徴としており、新規シャシの投入は、
すなわち、今まで使ってきたエンジンが使えなくなる
という面も持っている。
その結果、ロッシはまだ使えるエンジンを
みすみす捨てざるを得ず、アラゴンの決勝で
7基目のエンジンを使用することを決断。
ピットからのスタートとなった。
だしかに予選13位なのだから
今さらピットスタートだろうが何だろうが
もはや失うものはない、とは言える。
だが、そこまでしても、朝のフリー走行
ロッシの順位は11位どまりである。
Ducatiの問題点の一つにシャシにカーボンを
使っていることだという説があるが
そんなものは些細な問題にすぎない。
最大の問題は、カピロッシが以前述べたように
エンジンを構造材として用いているため、
シャシの剛性が自由に変更できないことにある。
こうしたシャシで速く走るには
ストーナーのようにものすごい速度でコーナーに突っ込み
強力なコーナリングGを発生させるしかない。
それが出来たストーナーは
たとえカーボンシャシであっても、
Ducatiを速く走らせることが出来た。
だが、ロッシのように
ブレーキングで奥まで突っ込み
素早くかつ短時間でターンさせる走り方では
固いシャシをしならせるだけのGを発生できない。
剛性が高すぎることを指摘したロッシによって
Ducatiはエンジン以外のシャシの剛性を下げたが
エンジンの剛性をいじるわけにはいかない。
その結果、Ducatiはガチガチの剛性のエンジンに
ふにゃふにゃのシャシがくっついているという
よく分からないバイクになっているとしか思えない。
カーボンからアルミへの変更は
その傾向をさらに加速することにしかならない。
予言しても良いが、ロッシが走り方を変えるか
Ducatiが「アルミツインスパー+侠角V4エンジン」
というホンダの二番煎じのバイクを作るかしない限り
ロッシがトップに近付くことは容易ではないだろう。
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