2013年4月8日月曜日
MotoGP:新予選方式と抜きにくいロサイルサーキット
写真は以下から
http://www.motogp.com/ja/photos/2013/Jorge+Lorenzo+Yamaha+Factory+Racing+Qatar+RAC
中上が初の表彰台を獲得した今シーズン第1戦、
今年の予選では、MotoGPクラスでのみ採用された
新予選方式が話題を集めていた。
これは、プロトタイプとCRTの速度差が大きく
実質的に2クラス並走になっているMotoGPで
予選時の混乱を避けるのが、事実上の狙いで、
フリー走行の上位グループと下位グループで
時間を分けて予選タイムアタックを行うものだ。
確かに、予選最後の時間帯に全車が飛び出して、
コースが渋滞することへの解消にはなっただろうが、
そのせいで、アタック時間が15分に限られ、
これにうまく適応できるかどうかが
予選で勝利するための重要なカギとなった。
これにうまく乗ったのがロレンソ、
反対にミスをしたのがロッシだった。
また、マルケスはペドロサの背後について
タイムを出そうとしたのをペドロサに嫌われ
急減速したペドロサに追突しそうになり、
やはり良いタイムを出せずに終わってしまった。
その結果、マルケスは6位、ロッシは7位に終わり、
上位には、セッティングが見つからなかったペドロサ(3位)、
Ducatiのドヴィチオーゾ(4位)が並ぶことになった。
Ducatiが予選4位になったことで、
いろいろ騒いでいた向きもあったが、
別に不思議なことは何もない。
新予選方式への対応をミスする上位ライダーがいれば
今年は何回か、このようなことが起こりうるだろう。
開けて翌日、決勝はロレンソがスタートを決め、
2位にペドロサ、3位にドヴィチオーゾ
マルケスもロッシもその後ろである。
勝負はこの瞬間に決まったといってよい。
すかさずリードを広げるロレンソに対し
全く追随できないペドロサとドヴィチオーゾ。
しかも、コースはロサイルサーキットである。
ロサイルサーキットは、コース設計自体は悪くないが
砂漠の真ん中に位置しており、レコードライン以外は
極度に砂で汚れている。もちろん、どのサーキットも、
レコードライン以外のグリップは悪いが、しかし
それがあまりにも極端なのが、ここだ。
ロレンソの飛び出しに焦ったロッシが、
ドヴィチオーゾを無理に抜こうとして、
かえって大きく順位を下げ、
マルケスもペドロサの後ろから前には出られず
その間にロレンソは悠々と独走態勢を固めてしまった。
後続に蓋をしてしまったペドロサとドヴィチオーゾは
それぞれ、4位と7位。結局、落ち着くところに落ち着いたが、
もしかしたら、ロレンソについて行けたかもしれない
ロッシとマルケスは、後方で2位争いをするしかなくなった。
このようにレースはロレンソの圧勝であったが
収穫と言えば、まだ一流であることを証明できたロッシと
初戦で表彰台に登ったマルケスが得た自信だろう。
去年、一昨年とペドロサ、ストーナーが
怪我で脱落したが、今年は誰も怪我することなく
四つどもえのタイトル争いが終盤まで続く姿を期待したい。
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