2017年8月9日水曜日

トライアンフとバジャジが提携



Triumph & Bajaj Partner on Middleweight Motorcycles

オイラは、ずいぶん前から
二輪市場においては、
「インドを制する者、世界を制す」
と言ってきました。

昨今、ヤマハは国内で絶好調ですが、
それでもホンダに全く追いつけないのは、
インドでの決定的な勢力差が理由です。

しかし、ここ2,3年、
アフリカの成長余力が無視できなくなり、
そんなに遠くない将来に、
この言葉が過去のものになる可能性があります。

まあ、でも、多くの先進国
・・・具体的に言うと、
欧米のメーカーや国民、
それに多くの一般の日本人にとっては、
最近まで「インド?それって何?」

そういう意味では、アフリカ云々より
まずはインドを覚えてください。

ということで、今、インドの4大メーカーは
シェア1位:ヒーロー
シェア2位:ホンダ
シェア3位:TVS
シェア4位:バジャジ

2016年の販売実績では、
この4社でシェア90%を占めます。

ちなみにホンダ以外は
全てインドメーカーです。

この中でヒーローは
以前ホンダと提携して、
ヒーローホンダと名乗っていましたが
2010年末にホンダとの提携を解消し
独自路線を歩み始めました。

これが当時のオイラのブログです。
  ↓   ↓
インド:ヒーローとホンダの合弁解消

が、その後の経過を見ると
シェア50%を占めていたヒーローは
昨今では40%を切るところまで後退。

一方、ホンダは単独でシェア25%を獲得し
ヒーローを猛追。

そもそも、2010年の提携解消は
ホンダから言い出したらしく、
提携解消後の勝負は
完全にホンダ側の勝利に終わっています。

なお、誤解の無いように言っておきますが
インド市場全体の成長率が凄いので
ヒーローは、シェアでみると後退していますが
販売台数自体は、毎年それなりに伸びています。

2016年で言えば、4.5%の成長でしたが
インド市場全体が9.7%の成長だったので
インド全体の成長に追いついていない
というのが現状です。

一方、3位のTVSは、BMWと提携するなど
様々な手を打ってきています。

インド国内でも15%を超える成長を見せ
上位2メーカーを猛追しています。

・・・・ということで、ようやっと
バジャジの話にたどり着きました。

今回、バジャジとトライアンフが
提携した、というのがニュースになりました。

トライアンフにしてみれば、
ヒーローは巨大すぎて自分が飲まれかねない
でもTVSは、すでに「お手付き」済み。

そこで、4位のバジャジに
白羽の矢が当たった、というわけです。

ちょっと出遅れかかってるトライアンフが
どこまで途上国に食い込めるか?
まずはお手並み拝見、というところでしょう。

一方、4位のバジャジはなんとか
上位3メーカーに遅れずについていきたいところ。
この提携で、技術力を向上させれば、
それにプラスになるはずです。

ということで、欧米メディアは
「大ニュース」とか言ってますが
オイラにしてみると「中ニュース」
くらいかなぁ・・・

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